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ばんがむり (平良の子守唄) |
宮古島でも昔は、若い娘の多くが家計(かけい)を助けるために子守り奉公(こもりぼうこう)といって、他人の家に住み込みで雇(やと)われ、その家の子どものめんどうをみていました。
「ばんがむり」 という歌は、子どもをあやしながら歌った子守唄です。 オバアが孫の守(もり)をするときなど、かなり最近まで歌われていたそうです。 |
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歌詞 |
歌の内容 |
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1. |
泣きなようや うとぅがま
ヨーイヨイ
ゆうんなようや うとぅがま
ヨーイヨーホホホーイーイイーイー |
泣(な)かないでね赤ちゃん
ぐずらないでね良い子だから |
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2. |
泣かだなしゅうてぃ 母(あんな)がぷいなり
ヨーイヨイ
ゆまだなしゅうてぃ うやが丈(たき)なり
ヨーイヨーホホホーイーイイーイ |
泣かないでお母さんみたいに
育つのよ
ぐずらないでお父さんのように
大きくなってね |
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3. |
汝(うわ)が母大芋掘すが
ヨーイヨイ
汝が親大だく取すが
ヨーイヨホホホーイーイイーイ |
お母さんは大きなイモをほりに
行っているよ
お父さんは大きなタコをとりに
行っているよ |
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4. |
大芋 (うぷんむ) やちか ばりゃあずだまな
ヨーイヨイ
小芋(いみんむ)やちか 1個(ぴとうすず)だまな
ヨーイヨホホーイーイーイイーイ |
大きいイモなら分け合って
食べようね
小さいイモなら1個ずつ
食べようね |
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5. |
大(うぷ)だくやちか一手(ぴつでー)だまな
ヨーイヨイ
小(いみ)だくやちか一匹(ぴとうたら)だまな
ヨーヨホホホーイーイーイイーイ |
大きいタコなら足を1本ずつ
食べようね
小さいタコなら一匹ずつ
食べようね |
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6. |
私(ばん)が守(む)りぷどぅらさば
ヨーイヨイ
姉がくぎ丈(たき)わさば
ヨーイヨホホホーイーイーイイイー |
わたしが子守りをしてあげるから
お姉さんが
あやして育ててあげるから |
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7. |
.どぅすぬぱな生りゃしゅうてぃ
ヨーイヨイ
あぐぬぱな 生りゃしゅうてぃ
ヨーイヨホホホーイーイーイイイー |
ともだちに大事にされるような
同級生(どうきゅうせい)たちにも好かれるような |
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8. |
島うすうい照りゃ上がり
ヨーイヨイ
国やうすうい照りゃ上がり
ヨーイヨホホホーイーイーイイイー
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島でも有名な人になって
全国に知られるような
立派(りっぱ)な人になって |
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9. |
宮古(みやーく)とぅなぎうがまりる
ヨーイヨイ
三十原(みすぱら)んなうがまりる
ヨーイヨホホホーイーイイイー
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宮古の星といわれるような
30あるすべての村のみんなから
尊敬(そんけい)される人になるように |