ホットスポット:
生態学で使われるホットスポットとは、生物多様性ホットスポットのことです。 地球には多くの生物が生息しており、様々な生命活動が行われています。 それらの生物が人類による開発活動や人口増加の影響を受けて破壊されたり、破壊の危機をむかえている地域が 「生物多様性ホットスポット」 です。
生物多様性ホットスポットが初めて紹介されたのは2000年で、イギリスの環境問題研究家 ノーマン・マイヤーズの報告書の中で紹介されました。
ホットスポットマップによると、生物多様性ホットスポットと決定するためには下の二つの基準を満たすこととされています。
1. 維管束植物(シダやカズラ、ツクシ、スギナなど)の内、少なくとも 0.5% またはは1,500種が固有種であること。
2. 原生的植生の内、70% 以上ががすでに失われていること。
現在、地球上の25の地域ががこの2つの条件を満たしています。 また、この他にも 9つの地域ががこの基準を満たしつつあるということです。 これら地域には全世界の植物・鳥類・哺乳類・は虫類・両生類の60%が存在しており、特に絶滅危惧種が多く含まれています。 なお、日本もホットスポットの一つです。
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