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宮古上布のできるまで |
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宮古上布の原料は、宮古島で育つイラクサ科の植物、芋麻(ちょま)です。
ちょまは1年間に4〜5回も収穫できるので、上布の原料として、とてもありがたい植物です。
写真はちょま畑のようすです。 |
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これがちょまです。
イラクサ科の特徴である葉が、ぎざぎざしています。 |
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収穫(しゅうかく)されたちょまの茎から皮をはぎ、皮の部分を水につけます。 これをアクヌキといいます。
そのあと、伝統的な方法である、アワビ貝を使って繊維(せんい)を取り出します。
これを 「生(なま)ぶー」 といい、繊維を取り出したあとは写真のように干します。 |
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干しあがった 「生(なま)ぶー」 です。
このあとは、「糸うみ」 といわれる糸を作っていく工程にうつります。 |
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「生(なま)ぶー」を指先でさらに細くさきながら、1本の糸として撚り(より)をかけながらつないでいきます。
糸車という道具を使って、撚りをかけていきます。
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撚りかけをおわった糸を漂白(ひょうはく)します。
漂白の目的は、糸がより美しく染(そ)まるためです。 |
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漂白をおわった糸を撚(よ)り直します。 |
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この糸は帯にするための糸で、着物のものよりかなり太めです。 |
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染色(せんしょく)
宮古上布の染色には、多くの場合、琉球藍(りゅうきゅうあい)と言われる藍色(あいいろ)が使われます。
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染めおわった糸は模様(もよう)にあわせて、バフといわれる糸巻きに巻き取って、織りの準備をします。
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これが宮古上布を織り上げる、はたおり機です。
このはたおり機で、2〜3ヶ月かけて着物1着分を織り上げます。 |
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このように作業を続けます。 |
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織り上がった宮古上布です。
伝統的な素晴らしい図案や模様に加えて、新しい色彩や図案が次々にできています。 |
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宮古上布はこんなに薄くてかろやかですが、とてもじょうぶで、大事に使うと100年以上も使い続けることができます。
宮古上布は、宮古島の女性たちが多くの時間をかけて作り上げた、とても貴重な財産です。 |
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