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Miyako Island


 
東北地方太平洋沖地震による津波
 
2011年 東北地方太平洋沖地震の津波による漂流ゴミの調査

Simulation System Courtesy: NOAA The simulation results were prepeared by Miyakojima Kids Net

(2017年 7月 22日更新)

2011年3月11日に発生した、東北地方太平洋沖地震により発生した津波により、約 500万トンのガレキが海に流れ出しました。

そのうち 70%にあたる350万トンはすでに海底に沈んでいると思われますが、残る約 150万トン が黒潮などの北太平洋循環流に乗り、太平洋を巡っています。

上の地図と下のアニメーションは、 NOAAの海流観測データを基に潮流コースを測定するシュミレーション・システムを使い、宮古島キッズネットが独自に計測した津波関連漂流ゴミの漂流コースです。


黄色い丸とすでに2周目に入った白い丸は、2017年 7月5日現在の各コースの最先端の位置です。 また、上の地図の薄い黄色で囲まれた地域は津波関連のゴミが多く集まっていると思われる部分ですが、その多くは北太平洋の海洋ゴミ集積地域として知られる 「東太平洋ゴミパッチ」 と重なり、津波関連ゴミの密度も高いようです。
 

下のアニメーションは、津波が発生した日から6年(2222日)後の 2017年 7月5日までの海流の動きを記録し、再現したものです。
福島県沖へ流出したがれきの一部は太平洋大循環コースに乗って 2308日で約 34,000kmを移動しました。 白線のコースは2周目に入った津波関連海洋ゴミのコースです。

メモ:
海流は海水温や風など多くの要素に左右され、とても複雑な動きをしますのでこの コースが全てではありませんが、津波によるゴミが多く漂流している地域やコースを知るための参考にして下さい。

観測のスタート地点は、岩手県大船渡市、宮城県石巻市、福島県相馬市および福島第一原発のある福島県南部の沖合いの4ヶ所です。
   
ご家族および指導者の皆さま:
ゴミの漂流コースは海流のほかに風の強さと方向や、海水温の変化によっても大きく影響されますので、このコース通りに進まないこともあります。 特に風の影響を受けやすい大きな発泡スチロールやプラスチック容器、ボールなどは予測コースを外れたり、かなり先へ進んでいると考えられます。
 
また、地図上のコースとアニメーション上のコースは、各計測日ごとの予測範囲の揺れ幅をそのまま反映させていますので、この二つのコースは完全には一致していません。
 
 
太平洋の海洋ゴミは、黒潮などの海流によって運ばれます。

Simulation System Courtesy: NOAA

宮古島キッズネットが NOAAのシュミレーション・システムを使い、独自に集計した海流コースです。 主に黒潮の大循環による 2008年から2012年の北太平洋における典型的なコースがこの図です。

東北地方太平洋沖地震により発生した津波による多くの漂流物も、現在このコースにそって流れています。
 
このシュミレーションからもわかるように、津波関連漂流物の一部が 2015年から2017年にかけて宮古島や沖縄諸島に流れ着く可能性もあります。
 
アメリカ西海岸での到着状況調査は、こちらで見てください。 (写真をクリック)
Ocean Shores
 
宮古島キッズネットは、2010年より宮古島とアメリカ西海岸でのアジアからの漂流ゴミの到着状況についての調査を行ってきました。 そのため、2011年の津波に関する漂流ゴミの調査に関しても、2011年 4月より毎月コースの追跡を続けています。

これらの画像及びアニメーションは、宮古島キッズネットが独自に作成したものです。
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